カテゴリー:グループ法人税務の失敗事例
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紙書籍 公認会計士が見つけた!(本当は怖い)グループ法人税務の失敗事例55
業法のため、契約のため、資本関係で、マーケティングで、 グループ会社の設立は大事な経営戦略の一つ。 でもちょっと待って! グループ法人税務は万全ですか? 平成22年度導入のグループ法人税制完全対応。 実務のポイン… -
黒字会社と赤字会社の損益通算による法人税負担の軽減を図るため連結納税を導入し、実際に決算処理を行った
連結納税制度を導入すると黒字会社と赤字会社で損益を通算でき、法人税の負担が減少するとのことを聞きました。そのため、当社も財務内容の改善のため連結納税制度を適用し、(図1)のようにグループ全体での税負担の減少とそれに伴う損… -
グループ会社間で無対価による株式交換を行った
不動産業を営むグループ会社です。グループ内のI社及びO社の間で無対価による株式交換を行いました。O社の株主であるH社はO社株式の帳簿価額をI社株式へ付け替えました。グループの株式の保有関係は(図1)のとおりです。 … -
株式等を交付しない、いわゆる無対価合併により適格合併としてグループ会社の資産・負債を簿価で引継いだ
建設業を営むグループ会社です。J社はK社を吸収合併しました。J社とK社は株主構成が全く同じであったため、株式等を交付しないいわゆる無対価合併により、適格合併としてK社の資産・負債を簿価で引継ぎました。J社とK社の株主関係… -
連結納税制度を採用している企業グループに新たに買収で子会社を加えるに当たり、株式引渡日ではなく月末までをみなし事業年度とした
S社は日用雑貨の卸売業を営む法人であり、関東各地に同種の事業を営む100%子会社を数社有しており、連結納税制度を採用しています。 この度、新たに関西圏に進出するため、平成22年10月に関西にある同業他社であるA社を買収… -
多額の含み益があるグループ会社と連結納税を開始しようとした
金属製品販売業を営んでいるS社は、金属加工業を営んでいるA社を100%子会社として有しています。S社はA社の製造品の他、外部より製品を調達し、販売を行っています。 S社は毎期安定的な収益を上げていますが、A社は過去の過… -
グループ再編の一環として100%子会社を清算することにしたので連結納税の対象から除外して申告を行った
S社は連結納税制度を採用していますが、グループ再編の一環として、100%子会社のA社を清算することとしました。A社は、平成22年12月28日で解散しましたが、清算は結了しておらず残余財産の確定も終わっていません。 S社… -
毎年赤字続きの連結子法人を売却した
グループ法人間で所得の通算を行い、法人税の負担を軽減するため連結納税制度を選択しました。その後、グループの不採算事業を整理するため、毎年赤字続きの子会社を他社に5,000万円で売却しました。(子会社株式の帳簿価額1億円)… -
中小法人である子会社を連結子法人とし、連結納税制度を導入することにより課税所得通算による節税を図ろうとした
課税所得通算による節税効果を図るため、平成22年11月1日に親会社A社を連結親法人、子会社B社を連結子法人とし連結納税制度を導入しました。資本金は、A社が4億円、B社が1億円です。 ところがB社は連結納税を導入すること… -
ややこしい適格分社型分割を避け、事業譲渡による事業移管を図った
P社は、生鮮食品事業部を子会社であるS社に移管することにしました。S社はP社の100%子会社です。生鮮食品事業部の資産には、老朽化した倉庫や冷蔵庫、また倉庫用土地などが含まれますが、これらは含み損を抱えています。なお、P… -
適格分社型分割では一括評価金銭債権にかかる貸倒引当金を引継ぐことはできないと判断した
P社は、冷凍食品事業部を適格分社型分割により100%子会社であるS社に移管することにしました。 P社では、前期末において冷凍食品事業部の売掛金について個別評価金銭債権にかかる貸倒引当金3,000および一括評価金銭債権に… -
分割型分割で含み益の繰延べによる法人税の節税を図った
小売業を営むA社は、事業上の都合から、分割型分割により事業の一部をグループ内のB社に移転させることにしました。この分割は株主に金銭交付を行うなど税制適格の要件に合致しないため、非適格の分割となりました。しかし移転する事業… -
適格分割は余計な税金がかからないと考え、事業承継を見越して不動産管理業を営む別会社を設立した
A社はサービス業を行う傍ら、不動産管理業による収入がある個人甲が100%株式を所有するオーナー会社です。将来的な事業承継などを考え、会社分割により不動産管理業を別会社(B社)として設立することにしました。 不動産管理業… -
含み益を有する資産を保有し、共同で事業を営むための合併には該当しない子会社との合併で、支配関係事業年度前の欠損金額を引き継がなかった
A社は製造業を営む会社です。このたび、販売子会社(B社)を吸収合併することとしました。B社は2年前に他社から株式を取得して子会社化した会社で、当該合併は共同で事業を営むための合併には該当しません。 また、B社には未処理… -
以前吸収合併した会社の子会社も合併することにしたが、継続的支配関係にないと考え、繰越欠損金の引継ぎに制限があると考えていた
A社は不動産管理の会社です。A社は2年前に卸売業を営むX社と小売業を営むY社を子会社に持つB社を吸収合併しましたが、このたび、X社とY社を合併することとしました。X社とY社は10年前からB社の子会社でした。 Y社は繰越… -
子会社との適格合併において、受入れ資産及び負債を時価で処理し、利益積立金額を先に計算し、その次に資本金等を計算して合併の受入れ処理を行い、申告した
製造業のグループ会社です。平成22年10月1日付けで親会社A社は子会社B社を吸収合併しました。A社は、B社からの受入れ資産及び負債を時価で引継いだものとして処理し、資本金等の額と利益積立金額の引継ぎ処理については、利益積… -
非適格合併をした子会社の譲渡損益調整資産もそれに該当しない資産も同様に簿価で受入れ処理を行い、申告調整しなかった
飲食店のグループ会社です。平成22年10月31日付けで親会社A社(合併法人)と子会社B社(被合併法人)は非適格合併により合併をしました。 B社の合併直前の貸借対照表上には、譲渡損益調整資産に該当する資産C(簿価1,80… -
解散をした子会社の繰越欠損金の引き継ぎを行わず当社の決算申告をした
親会社A社のグループ会社である子会社B社は、平成22年12月に解散をし、平成23年3 月末に残余財産を確定しました(A社及びB社はともに3月決算法人)。 ただし、A社は平成23年3月期においてB社の繰越欠損金5億円の… -
親会社の株式を株式市場から購入、親会社に売却、「自己株式として取得されることを予定して取得した株式に係るみなし配当の取扱い」に基づいて申告をした
親会社A社は、自己の株式の公開買付けに関する公告を行いました。この公告期間中に、100%子会社B社は株式市場よりA社株式(自己株式)を購入し、親会社A社は当該A社株式を子会社B社より取得しました。 A社株式を売却した子… -
所有する親会社の株式を同社に売却、申告時、みなし配当の加算調整と受取配当等益金不算入の減算調整はしたが、資本金等(譲渡損)の調整はしなかった
親会社A社は、100%子会社B社からA社株式(自己株式)を購入しました。子会社B社のA社株式の売却に関する会計上、及び税務上の仕訳は以下の通りです。そのため、子会社B社は、別表四でみなし配当150万円(200万円−50万… -
子会社を清算し、所有する株式の帳簿価額と残余財産の分配額との差額を子会社株式消滅損として計上した
A社は子会社を複数抱える不動産管理関連の株式会社です。A社の子会社で、貸金業を営むD社(当社及び当社のグループ法人の保有割合は70%)は、継続的に利益をあげておりましたが、法改正による事業環境の変化により、業績の好転が見… -
みなし配当の金額の計算にあたり、会計上の資本金及び資本剰余金の合計額を基礎とした
S社は子会社を複数抱える情報通信関連の株式会社です。グループ内の子会社の株式は、S社が100%保有することを基本としておりますが、折からの不況の中比較的好調であった飲食関連の子会社(C社)についてのみ、S社の保有比率は約… -
対価が株式のみの非適格合併だったため源泉徴収等の手続きは考慮しなかった
A社は子会社・関係会社を複数抱える建設関連の株式会社です。先般、意思決定の迅速化の観点から、広告業を営むB社(A社の出資比率50%)を吸収合併することとなり、合併対価として、A社の新株を予定していました。A社とB社とでは… -
100%子会社として中小法人を設立し、交際費の損金不算入制度における定額控除額制度を適用することにより節税を図ろうとした
A社は資本金額が10億円で中小法人の特例規定の適用を受けることができません。そこで子会社B社を設立しB社で申告の際に中小企業の軽減税率、貸倒引当金の法定繰入率、交際費の損金不算入制度における定額控除額制度を適用することに… -
当社の期首に100%子会社にした法人からの期中の配当金を全額益金不算入とした
A社は3月決算法人です。平成24年3月期の申告時に、6月決算法人のB社から平成23年9月に受取った配当金につき、期末時点で100%支配しているため、完全子法人株式等にかかる配当金として全額益金不算入として処理しました。 … -
子会社からの配当金の益金不算入額を、原則法ではなく簡便法を用いて算定した
A社は3月決算法人です。平成25年3月期の申告時において、関係法人株式等に該当する子会社S社からの配当金の益金不算入額を、原則法ではなく簡便法を用いて算定しました。なお、平成23年4月1日にA社を合併法人とし、平成22年… -
親会社に剰余金の配当として遊休資産を交付した
S社は、親会社P社に剰余金の配当として、遊休資産を交付しました。当該遊休資産は過去に減損損失が計上されており、S社は税務上も適切に処理していました。S社は現物分配にともない、直前の会計上の帳簿価額に相当する金額を利益積立… -
外国法人である親会社から内国法人の子会社に対して現物配当により資産を移転した
外国法人である親会社P社は内国法人S1社およびS2社を下図のように支配していました。また、内国法人S2社は、親会社P社および内国法人S1社に対して、現物配当により資産を移転しました。 そして、現物配当により移転した資産… -
グループ会社に資産を帳簿価額で譲渡したところ税務調査で寄附金認定された
A社は時価1,000万円、帳簿価額500万円の資産をグループ内の子会社(B社)に対して帳簿価額の500万円で譲渡したところ、税務調査で寄附金認定されてしまいました。(図1) 電子書籍のお買い求めはコチラ … -
個人で株式を所有する2社間の資金移動のために現金を寄付し、それぞれ損金不算入、益金不算入として申告した
個人でA社とB社の2社の株式をそれぞれ 100%保有していますが、A社からB社に資金を移動させるため現金を寄附し、A社では寄附金を全額損金不算入として処理する一方、B社では受贈益を全額益金不算入として申告しました。 … -
土地を譲渡した法人が解散したので繰延べていた譲渡損を計上した
P社が以前にグループ会社のB社へ土地を譲渡した際、譲渡損2,000万円が発生しましたが、譲渡損益の繰延制度によりその譲渡損を繰延べていました。 その後、B社はもうひとつのグループ会社であるA社による適格合併の吸収合併に… -
適格合併により解散するので繰延べていた譲渡益を当社で計上した
A社が以前にグループ会社のB社へ株式を譲渡した際、譲渡益500万円が発生しましたが、譲渡損益の繰延制度によりその譲渡益を繰延べていました。 その後、A社は親会社P社による適格合併の吸収合併により解散することになったため… -
譲渡損益調整資産の判定で、減価償却費を考慮しなかった
建築業を営むA社は、この度、建築用機械(会計上の期首帳簿価額900万円、期首減価償却超過額150万円)を完全支配関係のある会社に対し1,500万円で譲渡しました。 税法上の期首帳簿価額(900万円+150万円=1,05… -
親族の会社をグループ法人と認識していなかった
社長一族が経営権を握るP社グループは、現在社長一族を頂点とし、持株会社であるP社を始め多くの子会社がP社グループに所属しています。 他者との合弁で設立した会社や、P社から会社分割により設立した会社もあります。またP社グ… -
グループ会社から購入した土地を転売したことを、通知しなかった
A社は以前にグループ会社のB社に土地を譲渡しており、グループ内法人間の譲渡損益の繰延制度の適用によりその譲渡損1,000万円を繰延べています。 現在、譲受法人B社は既にA社から購入した土地を他社に譲渡していますが、その… -
含み益を抱えているグループ会社の売却にあたり、寄附を行うことで株価を下げようとした
P社は子会社A社・B社を保有していて、そのうちA社については外部への売却を検討しております。A社は含み益を抱えているのですが、売却前にA社からB社に対して寄附を行うことによりA社株の売却価額を下げ、P社ではA社株式の売却…