荷物の確認や顔合わせは必須条件!引越業者選びはここに注意!

概要

実家暮らしをしているAさんは就職を機に一人暮らしをすることになりました。Aさんは親元で暮らしていたこともあって私物が多く、特に子供のころから愛用しているエレクトーンは引っ越し先でも使い続けることを考えていました。しかし、エレクトーンはサイズが大きいうえに電子回路で制御されている精密機器でもあることから扱いが難しく、引っ越し業者に作業を依頼しようとしてもエレクトーンがあることを理由に断られたことがありました。Aさんは引っ越し業者の比較サイトをいくつも調べ、大量の荷物と一緒にエレクトーンの運搬も受け付けている業者をようやく見つけることができました。しかしAさんはエレクトーンの運搬だけにこだわってしまったため、利用規約や料金などの確認を忘れていました。この確認ミスが後の大きな失敗に繋がり、Aさんはトラブルに見舞われてしまいました。

失敗事例

エレクトーンの運搬を手掛けていたB業者はAさんに対して引っ越し作業の日程や作業の方法などを記したメールを送り、同意を求めてきました。Aさんは引っ越しをするのが初めてだったので、業者が依頼者の自宅を訪れもせずに手続きを進めることを普通の行為であると解釈してしまいました。Aさんの家族もパソコンを介したやり取りを見て、現代の引っ越しは手続きが簡略化されたと早合点したことが引っ越しトラブルを引き起こす要因になりました。
メールに記載された作業当日、Aさんは早朝からB業者の来訪を待っていました。引っ越しに関する作業の一切を業者の作業員が行うので、依頼者は何もする必要がない旨がメールで記載されていました。また、作業も早めに着手するとあったのでAさんは朝早くから待機していました。しかし実際はB業者がAさんの自宅に到着したのは正午過ぎで、作業員もトラックに乗っていた3人だけでした。Aさんは事前に荷物の多さとエレクトーンを運ぶことを伝えていたのでもっと人数が多いと思っていましたが、専門業者なので少人数でも業務をこなせるだろうと解釈しました。しかし、Aさんの自宅に入ったB業者の作業員は荷物が梱包されていないことに対して苦情を述べ、作業日の変更を要求していました。Aさんは作業員の言葉に驚き、B業者の作業員が引っ越し作業の一切を行うので依頼者は何も準備はしない内容で契約したことを伝えましたが、契約に関するやりとりはすべてメールで行っていたので書面に残っていないことを理由に、その日の作業が強制的にキャンセルされました。B業者の姿勢に疑問を抱いたAさんは別の業者に引っ越しを依頼することを考え、B業者に対して契約の破棄を要求しました。B業者はAさんの要望に対してキャンセルで生じた損失の補償金を払うように請求しましたが、Aさんの両親が弁護士にトラブルの解決を依頼したことでB業者は請求を取り下げました。しかしAさんの引越の日程が大きく変わってしまい、弁護士の相談費用を払うなど余計な出費が生じてしまった結果に終わりました。

正しい対応

Aさんは特殊な荷物の運搬を受け付けている引っ越し業者を探していた際に悪質な業者と関わってしまい、トラブルに見舞われてしまいました。Aさんが日程どおりに引っ越しを行うためには安易に即決せず、引っ越し業者の良し悪しを慎重に判断する必要がありました。特に引っ越し作業の方法や契約手続きについては業者が実際に依頼者の元に訪れるのが原則なので、やり取りを電話やメールだけで済ませようとする業者は価格の安さや知名度の高さなどのメリットがあっても避けるのが無難です。特にエレクトーンのような精密な作りの物品は丁寧に扱う必要がありますが、業務に誠実ではない悪質な業者は依頼者からの預かり品である荷物を粗雑に扱う可能性が高く、破損や紛失などの重大なトラブルに繋がります。そのため、信頼できない業者は絶対に利用しないように心がけます。Aさんは運搬する荷物の量や特徴を把握したうえで業者選びを慎重に行い、手続きの際は必ず業者と対面して詳細を確認することを厳守していれば大きなトラブルに見舞われずに引っ越し作業を進め、新天地での生活を気持ち良く始めることが可能でした。

解説

引っ越しを失敗せずに行うためには優良な業者を選ぶことが重要なポイントですが、自分で運ぶことができるのであれば可能な限り自分で作業を進めるのも依頼者が実行できる工夫の一つです。優良な業者であっても人員の少なさや繁忙期などの理由で、極端に荷物が多い引っ越し作業を断るケースがあります。荷物の量が少なければ業者の選択肢が増えることがあるので、自分で運ぶことができる荷物はあらかじめ運搬を済ませておくことで費用を低く抑えながら優良業者に作業を任せることが可能です。また、エレクトーンのような特殊な荷物については日程をずらして別の業者に運搬を依頼する方法もあります。複数の業者に依頼することで扱いが難しい荷物も安全に運搬することが可能ですが、引越費用がかさみやすいので予算を考慮して判断することが大切です。

転ばぬ先の杖!

関連記事

紙書籍

  1. 空き家は846万戸、総住宅数に占める空き家の割合は13.6%と過去最高を記録し、人口減少であるにもか…
  2. 2015年1月1日に施行された相続税及び贈与税の税制改正により、相続税について定額控除額の引き下げや…
  3. 「税理士が見つけた!(本当は怖い)建設業経理の失敗事例55」は「失敗から学ぶ実務講座シリーズ」の10…
ページ上部へ戻る