流行の海外挙式にまつわる失敗談

☆理想とはかけ離れた海外挙式
結婚式をするなら海外で、私と花嫁はずっとそう話していました。そのため、本格的に式の準備を始めたときもハワイの結婚式場を押さえ、海外挙式を計画したのです。ハワイの美しい自然のなか、当然ながら友人たちに祝福されてすてきな時間が過ごせるのだと思っていました。ところが、招待状を送っても返ってきたのは「不参加」の連絡ばかりだったのです。結局、ごく一部の友人たちを除けば、式に参列してくれたのはほとんどが両親と近い親類という結果になりました。あまりにも理想とかけ離れた式になってしまったのです。

☆式の失敗の原因は交通費と時間
友人たちに不参加の理由を聞いてみたところ、一番多かったのは「交通費が高い」というものでした。祝福したいという気持ちは誰もが持ってくれていたようなのですが、さすがに飛行機に乗ってハワイにまで行くのは金銭的にきびしい、とのことでした。また、時間がない、という人も多かったです。ハワイで結婚式となれば、宿泊せざるを得ない人もいたでしょう。そうなると、家庭や仕事に影響が出ます。国内の式であれば強行スケジュールでなんとかこなせても、海外であれば予定までに帰国するのはきついと判断されたのです。

☆参列者の都合を考えた計画を
私たち夫婦は自分たちの憧れを満たすのに夢中で、参列者の都合にまで考えがおよんでいませんでした。よく調べれば、参列者の交通費が格安になるプランなどもあったかもしれません。また、早い段階で準備をしておけば、連休中など、参列者が動きやすい時期に海外挙式の日取りを決めることもできたでしょう。当然ながら、挙式とは新郎新婦だけでなく、参列者がいてこそ成立する儀式です。参列者にとって負担がかかりすぎるプランを採用するのではなく、誰もが来たくなるような段取りを行っておくべきでした。

☆海外挙式自体が悪いわけではない
ただし、海外挙式そのものは素晴らしい内容だったと記しておきます。青い海、広い空、波の音を聞きながら行った指輪交換は、今でも忘れられません。参列してくれた人たちもみんな、「来て良かった」と心からの笑顔を浮かべてくれました。それだけに、自分たちの至らなさが悔やまれるのです。すてきな海外挙式で、多くの参列者を招待するためには、楽しいことばかりではなく参列者にとってのハードルにも目を向けましょう。そして、少しでもハードルが低くなるように気遣いを見せることが大切なのだと私たちは学びました。

転ばぬ先の杖!

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