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浴室の窓が開かない!リフォームの失敗事例
☆広過ぎる浴室の窓が開かない!
Aさん宅では浴室のリフォームをすることにしましたが、浴室の場所が隣の家の駐車場の位置になっていることが気になっていました。幸い、浴室の外側は塀までの距離も十分にあったので、大きめの出窓を作ることで窓の位置を浴槽から離すことができました。しかし、でき上がってみると窓まで手が届きません。出窓の奥行きが失敗だったのです。そのため、掃除のたびに毎回しっかり浴槽を排水し、中に入らないと窓が開けられないという不便な状態になってしまいました。
☆窓の奥行きを取り過ぎたことが原因
浴槽の大きさを配慮せずに、窓の距離を奥に取ることしか考えなかったことが原因です。また、窓の位置を浴槽と平行させてしまったことも一因でした。奥行きのない窓なら浴槽のすぐ脇の位置でも開閉や掃除には支障が出ませんが、出窓の場合は位置を考えないと浴槽が邪魔になってしまい、手が届かなくなるのです。
☆目隠しをして対処する方法
今回は、隣からの目線が気になることが出窓を不用意に作ってしまった原因ですが、このケースでは主に2つの方法が考えられます。
◯窓はフラットなものにして、目隠し用の塀を外に作るかもしくは植え込みでカバーする
◯窓をフラットにしてさらに少し高い位置にずらして浴槽から離す
目隠し用の塀は勝手口などにも使われることがあります。素材もさまざまなものが使われているので、お洒落なオブジェのようにすることもできます。浴室の幅でレンガや打ち放したコンクリートなどの壁を作るだけですが、タイルを埋め込んだり窓の位置とずらした場所に穴を開けたりすると家のアクセントにもなります。また、常緑樹などを植えると圧迫感なく自然な目隠しになります。
☆掃除や換気を考えた窓作りを
窓は大きさや位置を考えないと、歩行者や隣家の目線が気になってしまい落ち着かない家になってしまいます。また、外部からの侵入ルートになることも十分考えておきたいものです。見た目のデザインばかり重視すると、掃除しにくい窓や開閉が困難な窓になってしまうこともあります。明かりを採ることを目的にするのか、換気を重視するのかを考え、どんな窓にするかをしっかり計画しましょう。目隠しの手段にはカーテンを使用することが有効な場合もありますが、場所によります。トイレやキッチン、浴室などカーテンが向かない場所では窓の位置を工夫するか、外壁や植え込みなどを利用して圧迫感のないように配慮しましょう。