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目上の人に靴下を贈るのは失礼!その理由と対策
♯お世話になっている上司への贈り物として靴下を選択
日頃お世話になっている職場の上司が転勤することになりました。転勤先は北国です。そこで、足もとから暖かくなるようにと靴下を贈ろうとしました。ところが、そのことを祖母に話したところ「それは失礼にあたるからから止めるように」と忠告されてしまいました。
♯見下されていると誤解される恐れがある足元系の贈り物
靴下には相手を踏みつけるという意味があり、上から目線で渡すというニュアンスにつながります。したがって、上司や恩師といった目上の人に贈る品としてはふさわしくないとされているのです。特に、相手がそのしきたりを知っていた場合は、贈る側に悪意がなくても気を悪くする可能性があります。同じ理由で、靴やスリッパなども目上の人の贈り物としては避けた方がよいでしょう。
♯こちらの真意を伝えることが大切
こちらの贈り物が相手に対して失礼だとわかった場合は、贈る品を変更するのもひとつの手です。しかし、相手への気遣いや感謝の気持ちなどを表現するにはその品こそがふさわしいという場合もあるでしょう。そういったケースでは自分の真意を誤解されないように工夫を凝らすことが大切です。オーソドックスな方法としてはメッセージカードを添え、贈り物に込めた意図をさりげなく伝えるというやり方があります。例えば、「××地方の冬は冷え込みが厳しいと聞きます。足元から体をあたためてご自愛なさってください」といった具合です。そうすれば、あらぬ誤解は避けられますし、相手が不快に感じる可能性も低くなるはずです。
♯意外に多い!目上の人に対してタブーとされる贈り物
目上の人に贈ることがタブー視されている品物は靴や靴下以外にもあります。例えば、時計や鞄などです。これらの贈り物には「もっと勤勉であれ」というメッセージが含まれており、目上の人に贈ると失礼だとされています。進学祝いの定番である万年筆やボールペンなども同様です。また、下着も下という文字が含まれているため、靴下と同様で相手を下に見ているという解釈につながります。さらに、ベルトは腹を締める道具であることから転じて、「気を抜かないように」というメッセージにつながります。ですから、これも目上の人に贈る品としてはあまりふさわしくないと言えるでしょう。
あとは商品券の類です。自由にほしいものが選べるので喜ぶ人もいるでしょうが「自分で勝手に選んでください」という上から目線のメッセージだと解釈し、不快感を持たれる可能性も少なくありません。その他にも、老眼鏡や補聴器などといった贈り主を老人扱いするような贈り物も相手を不愉快にするリスクが伴います。
そんなつもりではなかったと言っても、相手がそれを汲み取ってくれるとは限りません。あらぬ誤解を受けないためにも、贈り物をする際には、世間一般のマナーやしきたりに十分配慮した選択を心がけましょう。