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お客さんに渡す書類が折れ曲がっていた!
挨拶や礼儀作法は大切なマナーですが、それ以外にもお客さんの心象を悪くしてしまうポイントがあります。たとえば、書類の管理をきちんとできているかどうかです。
☆見積書の端が折れていた
ある日、お得意先のお客さんに見積書を渡しに行ったときのことです。商談中、お客さんはずっと見積書の端をいじっていて、気にはなっていました。そして私が「何卒よろしくお願いいたします」と頭を下げたとき、お客さんにはこう言われました。「残念ですがあなたのことは信用できません」私はショックを受け、理由を聞くと「見積書の端が折れ曲がっていました。確認していなかったのですか。こんな雑な人と一緒に仕事をしたいとは思えません」とはっきり告げられてしまったのです。結局、案件を獲得することはできませんでした。
☆書類を雑に扱ってしまっていた
この失敗の原因としては、書類を雑に扱う癖がついていたことにあります。見積書や資料を袋に入れずにカバンへとつめこむことがないか、振り返ってみましょう。また、カバンも私物が詰まって散らかっていることが多いと、紙のように汚れやすい荷物を入れておけるスペースが保てなくなります。お客さんの立場であれば折れ曲がった見積書を渡されると不愉快な気持ちになるのではないでしょうか。ふだんからズボラな性格を正さなければ、お客さんの信用を失うこととなりますし、ビジネスマナーを欠いているといえます。
☆書類を綺麗に渡すための工夫
お客さんを不愉快にさせないためにも書類の扱いには気を配りましょう。まず、きれいなクリアファイルを常に用意しておきます。そして、しっかりと表紙で挟んだ見積書をファイルして、整理されたカバンに入れるようにします。カバンを整理する回数を増やし、毎日軽く、美しいカバンを持ち歩くように心がけましょう。こうすると物を失くしたり忘れたりする確率も下がりますし、カバン自体も長持ちするようになるので一石二鳥です。
☆ビジネスマナーは言葉だけではない
ビジネスマナーとは言葉や挨拶が中心だと考えがちです。しかし、実際は仕事相手を不愉快にさせないためのあらゆる工夫を指すものなのです。些細な行動で相手を怒らせてしまい、自分の成績に影響することもあるので、細心の注意が必要です。見積書に限らず、お客さんと接するときは身だしなみや表情など、いろいろな面を正しておくのが賢明です。もしも提案力が同じであれば、接していて気持ちがよいビジネスマンのほうが売上を伸ばせるのではないでしょうか。常にお客さんの視点を考えながら行動することが大切なのです。