取引先を車に乗せて大失敗した体験談

仕事を覚えてきた頃に新人はミスをする傾向があるといいます。それは自分自身の実力を見誤り、準備を怠ってしまうからです。社会人に必要な心構えについて、ここでは学んでみましょう。

☆道に迷って遅刻する事態に
ある商品のデモストレーションを行うため、メーカーの人を車に乗せて売り込み先まで運転していました。しかし、そのお客様のところへは人の運転で一度しか訪問したことがなく、道がうろ覚えになっていたのです。結果、道に迷ってしまい、15分ほど遅刻してしまいました。幸い、お客様は笑って許してくれましたし、デモも成功に終わったのですが、メーカーの人に恥をかかせてしまったのは苦い思い出です。二度とこのような失敗を繰り返したくないと心に誓いました。

☆原因となったのは準備不足と過信
運転もまた、ビジネスマナーの一つです。安全運転はもちろんですが、道に迷わず正しい時間に同乗者を届けるのもマナーのうちだといえるでしょう。このエピソードの失敗原因としては用意していた地図が分かりにくかったうえ、心のどこかで「近所まで行けば道を思い出すだろう」とタカをくくっていたことです。運転に得意な意識がある人ほど、こうした失敗を犯してしまいがちです。自分の技量を見誤ってしまい、予想外のハプニングに対処できなくなってしまうのです。準備不足と自分自身への過信、これらが大失態を招いたといえるでしょう。

☆遠方への運転には念を入れて準備する
たとえば、インターネットで地図を検索し大きな地図と周辺地図を使い分けておけば、道に迷うこともなかったでしょう。あるいは、道路に詳しい先輩社員に相談してもっともわかりやすいルートを探しておくのも有効な手段でした。そもそも、最初に訪問した時点で「今度来るとき、自分が運転するなら何を目印にしよう」と意識しておけばよかったのです。また、出発時間も的確だったのでしょうか。少し早目に現地へと到着しても、その時間をメーカーの人との打ち合わせにあてるなどいくらでも方法はあります。

☆運転は社会人経験を反映する
自分自身を過信せずに、入念に運転の準備を行うようにするとミスは減っていきます。社会人として未熟な部分に気づき、車に限らず日常的な態度を振り返ってみると反省点が出てくるでしょう。仕事にも慣れてきた時期には気の緩みが現れがちです。運転は社会人経験を反映する鏡のような行為です。落ち着いた社会人になればなるほど、穴のない計画を意識しなくても立てられるようになるでしょう。拙い運転計画を繰り返していると、取引先からの信用を失う恐れもあるのです。

転ばぬ先の杖!

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