- Home
- 結婚式・披露宴の失敗事例
- 披露宴の席次を間違えてしまった
披露宴の席次を間違えてしまった
概要
AさんとBさんは結婚を前提にお付き合いをしてきました。付き合い始めて6ヵ月が過ぎたころ、事態が急展開します。
それは新しい命がBさんに宿ったことです。お腹が大きくなる前に! AさんとBさんは急いで結婚と式の準備に取りかかることにことになりました。時間に余裕がない中、同時並行で物事を進めたために、披露宴では思わぬ失敗がありました。
失敗事例
ふたりは、突然決めた結婚のためにやるべきことをリストアップすることから始めました。
・お互いの両親への挨拶・顔合わせ
・結婚式・披露宴
・新婚旅行
・新居
・役所等各種届出
・Bさんの産婦人科への定期健診や体調管理 等々
ざっと考えてみただけでも大変な状況であることが想像できます。
結婚に向けて、まずお互いの両親への挨拶をすることから始めました。結婚については認めてもらうことができましたが、身重の状態での式や引っ越しについては心配されました。できるだけBさんの負担にならないように、結婚式・披露宴や新居についてはBさんの意見や要望を参考にしつつAさんが中心となって急ピッチで進めることにしました。Aさんは初めてのことが多く、次から次へとやるべきことをこなしていましたが、時間に余裕もないため、ある失敗をしていました。それは3ヵ月後の披露宴で露見しました。
滞りなく式を終え、披露宴が始まってからの出来事です。AさんとBさんは家族や親戚、友人、会社の同僚に結婚を祝ってもらうことを純粋にうれしく思っていました。着席し、司会の進行が始まったころ、テーブルによって気まずそうな雰囲気が見受けられました。タイトなスケジュールで進めてきたこともあり、席次にまで頭がまわらなかったため、適当に並べてしまっていたのです。Aさんの叔父とBさんの友人が同じテーブルであったり、Bさんの兄夫婦と姪、会社の上司が同じテーブルだったり、微妙な雰囲気が漂っていました。
披露宴後、互いの両親から、どうしてあんな席次なんだ! ちゃんと考えて決めなさい! と叱責されてしまいました。
正しい対応
今回の披露宴では、AさんとBさんはあまり深く考えずに席次を決めてしまったため、微妙な雰囲気になってしまいました。せっかくの晴れ舞台なので、入念に考える必要があります。次の二点に注意して席次を考えてみましょう。
①テーブル席の相性を考える
②参列者をタイプ別に分ける
①今回の事例でわかったことは、披露宴のテーブル席には参列者ごとの相性があるということです。相性を見極めずに決めてしまうと、大きな失敗のもとになります。例えば、年配者と若者では会話がしにくいだろうということは、事前に予測ができました。また、目上の方には礼節をつくさなければいけないことも、常識の範疇です。こうした細かい想像力を働かせずに、適当にテーブルの席を決めてしまったの微妙な雰囲気になってしまいました。結婚の準備は大変なことばかりで細部を怠ってしまいがちですが、根気強く物事を進めていくべきでした。
②これから結婚式を挙げる人は、すべての参列者が楽しい気分で披露宴を過ごしてもらえるよう、テーブル席を決めるときには参列者をタイプ別に分けてみることがおすすめです。「仕事関係の友人」「仕事関係の上司」「恩人」「家族や親戚」「友人」というように細かく分類した後、なるべく似たタイプの人を同席にするよう、振り分けていくといいのではないでしょうか。テーブルの数などの関係で、違うタイプの人を同席にしなければならないときでも、「家族と面識のある友人なら大丈夫だろう」といった判断をすることができます。そして、最後に全体のバランスを確認しておきましょう。
解説
参列者に対しては、礼節と想像力を働かせることが大切です。新郎新婦のために時間を確保して結婚式場まで駆けつけてくれているのだから、丁寧にもてなすのは当然だといえます。どのようにもてなしたら喜んでもらえるか、準備段階からしっかりと考えるようにしましょう。そのうえで、「こんな席次にしたらどうなるか」と想像力を働かせ、当日のムードをシミュレーションしていきます。新郎新婦でじっくりと話し合うことで、席次のトラブルを回避し、和やかな結婚式になるようにしましょう。