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失敗例から学ぼう!香典返しにお礼状は送るべからず
☆香典返しへのお礼状を書いてしまった失敗例
直属の上司の奥様が亡くなってお葬式に行ったところ、しばらくしてから香典返しにオーガニックタオルのギフトをいただきました。それが素敵な品だったことと、やはり上司から贈り物をいただいてそのままにしておくのは躊躇したので、お礼のハガキを書いて送りました。ところが、後日、同僚から上司が「香典返しにお礼を言ってくるなんて非常識だ!」とひどく怒っていると聞き、驚きました。良かれと思ってしたことが、かえって上司の気分を害してしまったのです。
☆どんなところが失敗なの?
いただいた香典返しに対するお礼状を送ったことが失敗でした。贈り物をもらったらお礼をするのは当然と考えていたので、礼を尽くしたつもりでしたが、送ってはいけなかったのです。前もって、きちんと調べなかったのがいけませんでした。こちらの喜びがより伝わるような文面で感謝の気持ちを表現してしまったのも、上司を怒らせてしまった要因のうちの1つでした。
☆どうしたら良かったの?
香典返しへのお礼は、一般的には不要とされています。手紙やハガキ、お礼の品も送る必要はありません。結婚や出産、入学など喜ばしい出来事に関することならかまいませんが、弔事なので、相手の心情に気を配り、慎重になるくらいの思いで事前に調べてから行動に移しましょう。
☆香典返しへのお礼状が不要な理由は?
香典返しは、忙しい時間を割いて故人のために足を運び、かつ香典を備えてくれた人へのお礼の品のことをいいます。ですから、それに対してお礼状を書いて送るというのは、お礼行為の繰り返しになってしまいます。弔事では、不幸な出来事が続かないようにという意味で繰り返しの行為を嫌いますので、お礼にお礼を返すというのは控えなければなりません。また、故人の身内は別れの悲しみや葬儀の慌ただしさで心身がお疲れであろうと察し、そっとしておくという意味でも、香典返しには敢えて反応しないという心遣いも必要です。それでも、親しい人に対する場合や、受け取ったことを伝えておきたい場合などはハガキなどを送ってもかまいませんが、書き方には注意が必要です。文中に「ありがとうございました」などの感謝の意を表す言葉を入れるのはNGです。受け取った旨を簡潔に伝えるようにしましょう。一緒に気遣いの言葉を添えて書いても良いですが、くどくどと長くなるのは避けるべきです。また、メールや電話においても同様です。特に、メールはごく親しい間柄ならかまいませんが、気安さが感じられるので極力避けたほうが良いでしょう。