結婚式の準備に追われてテーブルマナーについて考えてもいなかった

概要

一生に一度の晴れ舞台と結婚式の準備をプランナーと念入りに進めてきたVさんとWさん。
演出や飾りつけ、料理や衣裳に力を入れていましたが、披露宴におけるテーブルマナーを身に付けておくことが頭に浮かんできませんでした。

失敗事例

事前の準備をしっかりとしていたため、結婚式は順調に進んでいきました。あることを除いては。
それは披露宴での出来事でした。
フレンチのコース料理の際に、目の前にスプーンやフォークがいくつも並びました。
Vさんはどの順番で使ったら良いのか迷ってしまいました。運ばれてきた料理に早く手をつけたいのに、大切な場でマナー違反をするのが怖くて堂々と食べることができません。結局、隣のWさんや向かい合っている出席者の見よう見まねで口に運ぶことにしました。
Vさんは式後に友人から、「なかなか料理に手をつけないから、気分でも悪いのかと思ったよ」と言われてしまいました。

正しい対応

今回の事例では、新郎のVさんがコース料理のカトラリーの使い方を学んだことがなく、テーブルマナーについてよくわかっておりませんでした。勉強不足が結婚式当日の失敗につながったのです。記念日に敷居の高いレストランでコース料理で食事したこともありましたが、テーブルマナーを意識して食べることはありませんでした。これまでにコース料理をいただく際にテーブルマナーについて勉強していれば、少しはマナーが身についていたかもしれません。
披露宴では、コース料理をいただくことを前提に、式の準備の段階でテーブルマナーを頭に入れておくと心強いです。本やインターネットで勉強する、本格的に学ぶのであればマナー講座に通うなどが考えられます。マナーは勉強するだけではなく、実践することも大切です。身につけた知識をもとにナイフなどを使ってコース料理を食べる練習をしておくと、当日料理を目の前にしてぎくしゃくすることはないでしょう。マナーが身についていれば美味しい料理を臆せず楽しむことができるため、結婚式場で過ごす時間が良いものになるはずです。

解説

テーブルマナーというと、カトラリーの使い方を思い浮かべる人は多いでしょう。コース料理ではスプーンやナイフ、フォークなどがいくつも並んでいますが、外側から順番に使っていくのがマナーです。スプーンなどはいくつもありますが、スープ用、デザート用などと料理によって分かれています。スプーンを使う場合、同じスプーンで色々な料理を食べるのは良くありませんので、料理ごとにスプーンを変えるようにしましょう。さらに、料理を食べ終えた後のナプキンですが、きれいにたたんでおくと「おいしくなかった」という意味にとられますので、注意が必要です。少しくしゃっとしておくくらいが好印象です。

転ばぬ先の杖!

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