10年後にも語り継がれる長時間の結婚式

概要

xさんとyさん夫妻の挙式・披露宴は、10年が経った現在も友人たちの間で「長すぎた結婚式」として語り草となっています。
挙式と披露宴を合わせて6時間かかったこともあり、結果的に多くの参加者の負担となってしまいました。

失敗事例

大学の同級生だったxさんとyさんは、大学時代から交際を始め、ふたりが社会人2年目の時に結婚をしました。
同級生の友人たちの中でも一番早く、xさんもyさんも小さい頃に親戚の結婚式に参加したことがある程度だったため、理想の結婚式のイメージはあるものの、実務的なことについてはさっぱりわかりませんでした。
互いの両親やプランナーと相談しつつも、yさんの憧れが叶うような式となるよう、入念に準備を進めていきましたが、詰め込み過ぎが仇となり10年後にも語り草となるような「長すぎた結婚式」となってしまいました。
長時間を費やしてしまった理由は、憧れ・希望を優先しすぎてしまったこと。
幼少期に叔父夫婦が挙式を挙げたホテルに対して結婚式の憧れのイメージを重ねて抱いているyさんは、こじんまりとはしていますがとても雰囲気の良いそのホテルで披露宴を開くすることがたっての希望でした。
そして挙式では白無垢を着たいというのもyさんの小さい頃からの夢でした。ホテル内の西洋式の挙式会場で白無垢というのはさすがに気が引けたため、近くの由緒ある神社で神前式を行うことにしました。
そのため、挙式と披露宴で別々で予約しました。
神社とホテルの間は数百メートルで歩いても10分程度の距離ですが、土地勘のない人もいれば高齢の参加者もいるために、バス移動をしました。
100名弱での移動となるため、予定していた往復1時間の移動時間では間に合わず、想定以上の時間がかかる結果となりました。
さらに、披露宴でも余興やイベントを目一杯詰め込み、お色直しも4回しました。
当時のxさんやyさんたち自身はとても満足していたのですが、いろんな結婚式を体験した上で当時を振り返ると自分たちの満足を追求していた恥ずかしい挙式として思い出されるようです。
最終的には挙式と披露宴を合わせて6時間。大安の日曜日の午後からスタートし、披露宴がお開きになった時間は午後7時を過ぎていました。
大学の友人には遠方から駆けつけてくれた人もいたため、その後に新幹線や飛行機に乗って帰り、翌日仕事に行ったという話を後から聞き、配慮が足りなかったと後悔したそうです。

正しい対応

結婚式では、当然、新郎と新婦が主役でありますが、同時にホストでもあります。
晴れ舞台での理想を求めることもそうですが、自分たちの結婚を参加者に祝ってもらうために招待をしていることを忘れないでください。
今回の失敗の最も大きな要因は、優先順位をつけることなく、あれもこれもとホスト本位の式にしてしまったため、参加者に負担をかけてしまったことです。
せっかくの結婚式という晴れの舞台で希望を叶えることは重要ですが、そのために参加者に不快な思いを抱かせるかもしれません。
希望の中に優先順位をつけ、スムーズに気持ちの良いスケジューリングの範囲内で希望を叶えていくといいでしょう。

解説

一般的には結婚式は3時間程度です。
その内訳は挙式30分、披露宴2時間です。挙式と披露宴の間には移動や待ち時間があるため、それらを含めてだいたい3時間となります。
3時間を超えると少し長い印象となるため、できるだけ3時間に収めたスケジュールにすると良いでしょう。
また、披露宴はどうしても時間が押してしまいがちです。よって、時間ギリギリのスケジュールを立てるのではなく、余裕を持って計画を立てるのがおすすめです。
もし遠方からのゲストが多い場合は、帰りの時間に遅れることがないよう、しっかりと時間管理をしていきましょう。

転ばぬ先の杖!

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