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重さも大事な基準です! 引き出物選び②
概要
RさんとSさんは、自分たちの結婚式の引き出物について、悩んだうえに選んだものについて不満を言われてしまいました。
彼らとしては当然良かれと思って選んだのですが、いったい何が不満につながってしまったのでしょうか?
失敗事例
RさんとSさんは、ある価値観を共有していました。それは、日常生活において安いものを使い捨てで使うことに対する違和感と、多少は値が張ったとしても好みのものを大事に長く使いたいという考え方でした。
たとえば、忘れてきたらどうでもいいと思えるビニール傘よりも、生地の質感がよくシルエットもきれいな洋傘。既製品に身体を合わせるのではなく、身体に合わせたオーダースーツ。
大量生産された商品よりも価格は高いですが、手入れをすれば長く使えること、愛着を持ってものを大事にすることをRさんとSさんは重視していました。
そんな彼らは、結婚式の引き出物を選ぶ際に悩むこととなりました。プランナーが提案するものに対して、なかなか首肯できません。式場と提携している会社の商品がどれもこれも安っぽく見えてしまうからです。
Sさんの「私たちの価値観が反映された引き出物がいいんじゃないかしら」という言葉により、最終的には自分たちの足で探して回ることに決めました。
そんな折に、いい食器との出会いがありました。北欧のブランド品ですが、シルエットがシンプルでコバルトブルーが映えており、実用的でもあり見た目もいい食器でした。
予算を超える金額でしたが、自分たちが気に入ったものを参加者に贈ることができることにふたりは満足し、きっと喜んでもらえるだろうと思いました。
無事に結婚式を終え、後日引き出物についての評判が耳に入ってきました。それは、予想に反して不満もありました。たとえば友人からは、「結婚式は感動的だったけど、引き出物を持ち帰るのが大変だった」という声を聞きました。親戚には「陶磁器の食器は割れてしまうから結婚式には縁起があまりよくないのよ」と言われてしまいました。
食器はプレートとボウルのペアセットだったのですが、他のお菓子とカタログギフトを合わせた重さは確かにそれなりにありました。
それを電車で持ち帰った参加者たちの大変さを考えると申し訳ないことをしたと感じました。
正しい対応
食器を選ぶのであれば、参加者に持ち帰ってもらうことを考慮し、なるべく軽いものを選びましょう。特に、混雑した電車で引き出物が重たいとなると大変な思いをして持ち帰ることになります。
デパートで売られている食器には、持ち運びしやすいよう軽量設計のものもあります。ただし、食器の個数や枚数が多くなると重みが増しますので、プレートなどが何枚もセットになっているものは要注意です。
解説
引き出物を選ぶ際には、見た目や使い勝手だけで選ぶのは危険です。
参加者が持ち帰るのに不便ではないかどうからは、重要なポイントです。したがって、いくらかわいいから、美しいからといっても、重さがあるものはちょっと考えものです。引き出物によくあるお菓子は比較的軽いですが、食器などの「もの」には重いものもあります。食器にかかわらず、重さについても考えて選びましょう。
また、今回の事例では、「重さ」が基準となりましたが、その他にも「嵩が張らないかどうか」についても考えておくと良いでしょう。