余裕のある引っ越し計画を! 不用品の処分にも手間と時間がかかる

概要

引っ越しをするかどうか決める際、物件のリサーチや新居に置きたいインテリアなど、新しい生活に向けた準備には熱がこもるものです。こんな生活がしたい、あんな憧れの部屋にしてみたい、そうしたことを考える時間はとてもわくわくしますし、楽しいと感じるでしょう。でもちょっと待って下さい。引っ越しにはその他にも考えなければならない大切なことがあります。そう、それは今まで使用していた荷物をどうするかということ。新居にすべてを持っていくのではなく、処分が必要な荷物はなにかしら出てくるものです。同じ住居に長年住んでいれば、収納したことすら覚えていない荷物が出てきて驚くことも少なくありません。そうした荷物の処分で失敗しない方法はただ一つ、時間に余裕をもって荷物の整理を始める事です。

失敗事例

Cさんは今年から晴れて社会人。これまで大学生活を謳歌してきましたが、このたび晴れて東京都心の会社に就職が決まり、東京へ引っ越すことになりました。Cさんは大学に近い場所で一人暮らしをしていました。4年間の生活で引っ越してきた当初とは荷物の量が比べ物にならなくなり、新居に引っ越す前に、処分しなければならないものが沢山出てきそうです。
Cさんが引っ越しを予定していた3月末のタイミングはちょうど繁忙期に当たるため、引っ越しの手配は早めに行うことにしました。何とか希望の日時で引っ越しをすることができそうです。その日を外すと後は予定を調整するのが難しく、入社日に近くなってしまうため、荷物整理の時間も含めて早めに引っ越しをすることにしました。
A社の営業担当者が見積もりに来て、料金の詳細が出ました。荷物の多かったCさんは、見積もりの際に自分で処分する予定の荷物をA社の営業担当に話します。営業担当の話では、それらの荷物を処分するのであれば、普通サイズのトラックから変更しなくてもぎりぎり荷物を載せられるとのこと。少しでも安く済ませたいCさんは、不要な荷物を自分で処分し、荷物の量を減らすことに同意しました。
引っ越しの手配は早めに済ませたCさんですが、まだアルバイトやその他の予定など、忙しい毎日が続きます。少しづつ荷造りはしているものの、不用品の処分は後回し。売りに出せる物が多数あるのですが、電話で査定の依頼をする必要があり、それを面倒に思ったCさんは、後回しにしていたのでした。今度の休みに連絡しようと思っていると、その大切な休みは違う予定でつぶれ、また先延ばしになります。そうこうしているうちに、引っ越しの日が刻々と迫ってきました。
不用品はCさんの予想をはるかに超える量となり、1日では処分しきれそうにありません。しかもその種類は、洋服や本、その他の製品や家財道具など多岐に亘り、それらを買い取りしてもらうとしても1社の業者にすべてを引き取って貰う事は不可能です。何社かの業者に引き取りをお願いしなければならず、そうした事にさける時間も段々となくなってゆきます。さらに買い取りを扱っている業者の数が多く、どの業者に連絡したら良いのか迷っているうちに時間だけが迫り、不用品はまったく減りません。しかし、ある程度不用品を処分しなければ、引っ越しのトラックにすべてを乗せることができないことは分かっています。業者をえり好みせず引き取りを依頼すればよかったのですが、少しでも高い値段で引き取って貰おうと思ったCさんは、業者をリサーチするために時間を使ってしまい、引っ越し間近までとうとう不用品の処分ができませんでした。何とか気に入った買取業者を見つけて連絡するも、その時期は引っ越しが多く、不用品の処分を依頼するCさんのようなお客が多い時期で、Cさんの都合の良い日と業者の都合の良い日の調整が付きません。時間に余裕がなくなり、業者に買い取りをしてもらうことはあきらめざるを得なくなりました。残された手段は一つ、買い取りをあきらめて、ゴミとして収集日に出す方法です。もっと早く決断していれば、多少安い値段でも買い取りをお願いでき、手元に現金として残せたのですが、あれよこれよ考えているうちに時間がなくなり、ただ捨てる、それだけしか選択肢が無くなってしまったのです。

正しい対応

引っ越しの当日、何とか不用品を捨て荷物を減らした結果、ギリギリの所で荷物すべてを載せることができ、無事に東京へ向けて出発しました。もう少し早めに不用品処分をはじめていれば、こうした結果は避けられたことでしょう。引っ越しには予想外の出来事がつきものです。ゆとりのある行動が、そうした失敗を回避するための大きなポイントになります。日常生活を続けながら引っ越し準備をするというのは、どんなに引っ越しに慣れている人であっても大変なことです。作業を進めていくうちに他にもしなければならないことに気付く場合もあり、自分が予定していた通りに作業を進めるのは至難の業です。そうした点も加味する事が、引っ越し段取り上手への第一歩。引っ越しを成功させて、新居での生活を楽しみましょう。

転ばぬ先の杖!

関連記事

紙書籍

  1. 空き家は846万戸、総住宅数に占める空き家の割合は13.6%と過去最高を記録し、人口減少であるにもか…
  2. 2015年1月1日に施行された相続税及び贈与税の税制改正により、相続税について定額控除額の引き下げや…
  3. 「税理士が見つけた!(本当は怖い)建設業経理の失敗事例55」は「失敗から学ぶ実務講座シリーズ」の10…
ページ上部へ戻る