自分の箸の反対側を使って取り分けた!これって正しい?

#なぜ?大皿から取り分けるときに注意された……
気を遣ってしたことが、実はマナー違反、間違っていたということはありませんか?日常生活でよくやることが、ルールに背いていたと分かったときには、思わず恥ずかしくなってしまうものです。気の置けない友人や会社の同僚と楽しむ飲み会や食事会などでも、よく見かける行動に実はマナー違反が潜んでいます。ある男性が大学時代のサークル仲間数十人と飲み会を行いました。料理は大皿に盛り付けられ、個々に取り分けるシステムです。男性は料理の取り分けの際に、箸の反対側を使いました。すると、サークルの先輩から「逆さ箸はよくないぞ」とやんわりたしなめられました。男性は、口をつけた方を使うのをはばかってしたことなのに注意されたことにとまどったそうです。

#知らなかった!逆さ箸はマナー違反
洋食にテーブルマナーがあるように、和食にもルールがあります。こと和食においては箸に関するマナーが細かく存在します。そのうち、男性が先輩から注意を受けたのは「逆さ箸」といって、箸を持ち替えて自分の口をつけた部分と反対側の部分を使用するものです。この逆さ箸は大皿料理からの取り分けや鍋などで、口をつけた部分を料理につけることを避ける周囲に気を配った行為のようですが、この行為は実はマナー違反なのです。鍋や大皿で給された料理を逆さ箸で取り分けるのは、手でつかんだ部分を料理につける可能性もあり衛生的ではありません。また、一緒のものをつつくのに意味があり、逆さ箸は他人行儀な印象があります。先輩はマナー違反に加え、他人行儀な行動に一言伝えたかったのかもしれません。

#取り分けの際は取り箸をもらうべし
とはいえ、仲間内では逆さ箸を気にしない場合もありますし、あまりこだわらない人も少なくありません。ですが大皿料理などの取り分けの際は本来であれば取り箸をもらい、自分の箸を使うことがないようにすべきです。いくら逆さ箸がマナー違反で、直箸で料理の取り分けや鍋をつつくのをよしとしても、心理的に直箸が気になる場合もあるでしょう。また、逆さ箸がマナー違反だということを知らない人もいるかもしれません。周囲の人の感じ方や知識はそれぞれですし、悪い印象を与えないためにも、大皿料理や鍋の場合は、取り分け用の箸を用意してもらうようにしましょう。

#大皿料理をみんなで食べる行為の本質とは
自分の箸の反対側を使って料理を取り分けることは、特別なことではなく日常的に見られる行為ではないでしょうか。衛生面を考慮して気遣いでした行為が、実はマナー違反だというのは意外に思う人もいることでしょう。そもそも大皿料理や鍋を一緒に食べるというのは仲の近さを表します。直箸を許す仲間内だからこそ、逆さ箸はマナー違反なのです。逆さ箸をした場合、その後の箸の汚れが気になる場合もあります。箸のマナーを熟知し、仲間との料理を楽しみましょう。

転ばぬ先の杖!

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