失敗に学べ!満足のいく引っ越しに必要なこと!!

概要

妊娠中や育児中の転勤や転居。その際、できだけ楽するために利用されることが多いのが「おまかせパック」や「らくらくパック」などと呼ばれるプランです。このプランは荷造りから荷解きまでフルコースでしてくれるとても便利で快適なプランになります。しかし、実はこのサービスには事前準備が必須です。そして、事前準備の有無が最終的な満足度を左右するのです。

失敗事例

妊娠中や育児中の転勤や転居で多く見られる失敗例に以下のような事例があります。
妊娠中で自宅安静中だったYさん。体への負担を考えてA社の「おまかせパック」やB社の「らくらくパック」といった、煩わしい荷造りや荷解きまでを引っ越し業者にフルコースで任せるプランでの引っ越しを検討したようです。実際、妊娠中や子どもがいる世帯ではこれらのプランがよく選ばれます。見積もりを依頼し、料金とプラン内容に納得したYさん一家はこれらのプランで依頼しました。しかし、荷造りから荷解きまで任せられることに安心しきって、引っ越し当日まで何もせずゆっくり過ごしていたYさん一家は当日大変な思いをしたようです。一体何か起こったのでしょうか?
引っ越し当日、荷造りまではなんとか問題なくスムーズに進みましたが、引っ越し先に到着してからの荷解きではトラブルが続出しました。業者の方はどの部屋に何の荷物を搬入すればいいのかが分からず指示待ち状態なうえ、Yさんも事前に考えていなかったことから、終始バタバタで、結局、業者の方が帰ってから荷物の移動や家具の配置変えなどをする羽目になり、せっかく高い料金を支払って楽できるプランを選んだのに、まったく意味がなくなったようです。

正しい対応

今回のケースのように引っ越し業者に委託する内容が多いプランを利用する際は、利用者が事前準備をしっかりしておく必要があります。この場合、荷造りや荷解きに関しては完全に業者任せでも大丈夫ですので、引っ越し先でどの荷物をどの部屋に搬入すべきかをあらかじめ業者に伝えておけばこのような事態にはならなかったでしょう。

解説

このプランを利用する人に多いのが、引っ越しに掛ける時間がないため、プラン内容をざっくり理解しているということです。もちろん、通常のプランよりも料金が高いことから、引っ越し業者に任せられるサービス内容は多くはなります。しかし、引っ越し業者に任せきりでいると、すべて任せていていいのだという想像との違いにより後悔することになります。中でも、よく見られるのが、引っ越し先で荷解きをする際のごたごたです。新居のどこにどの荷物を配置するのかを前もって考えていない利用者は多くいます。引っ越し業者の仕事は指示通りに荷物を配置し、荷解きすることです。当日バタバタして、配置を悩んだり、何回も変更されると、結局、利用者側の負担が増えてしまうことになり兼ねません。
また、これらのプランをはじめとする引っ越し業者に委託する引っ越しに置いて、貴重品は利用者自身が運搬しなければなりません。こちらも知らない利用者がおり、貴重品を紛失するような事例が多くみられます。そこで、利用者は事前準備を万端に整えておきましょう。新居のどこに、どの家具を置くのか分かりやすく図で示しておくと業者の方もスムーズに作業ができます。引っ越し業者にあらかじめ配置図を渡しておいても良いでしょう。また、ダンボールにも同様のことが言えます。どの部屋にどのダンボールを運ぶかを番号など振っておき、配置図にも番号を記入しておきましょう。そうすることで、作業時間が短縮できますし、荷解きの際も、どの家具にどの荷物をしまうなどの指示が出しやすくなります。また、貴重品や下着など見られたくない物に関しては、紛失したり、不注意で見られてしまったとしても自己責任になります。貴重品は自分で管理し、開封して欲しくない物に関してはダンボールに開封厳禁など記載しておきましょう。それから、引っ越し業者には子どもがいる家庭に便利なオプションがたくさんあります。多くの利用者は引っ越ししたその日から通常通りの生活を送りたいと思うものです。そこで便利なのがエアコンの掃除や部屋の清掃を行ってくれるサービスです。新築なら埃っぽさが気になったり、前に他の誰かが住んでいた所であれば、綺麗に掃除してから使いたいと思う人が大半です。そこで、このようなサービスを利用すれば、気持ちよく新しい生活がスタートできます。また、この他にも、家族がくつろげる客室と荷物コンテナが一体化した特殊車輌を利用できるオプションや引っ越し先のリフォームができるオプションなど子どもがいる忙しい家庭に何かと嬉しいサービスを幅広く提供しています。上手にサービスを利用し、賢く時間と手間を省きましょう。
ただでさえ、手間のかかる引っ越し作業です。時間や手間を省くには最低限の事前準備が必要だということは念頭に置いておきましょう。また、せっかく高い料金を払って委託する引っ越しで後悔しないためにも、引っ越し業者のルールやサービス内容などを事前に調べておくことも大切です。事前準備と下調べで、失敗のない引っ越しにしましょう。

転ばぬ先の杖!

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